ブリュッセルで22日に起きたテロ攻撃の影響は欧州の他の都市にも波及した。昨年11月のパリのテロ攻撃後のホテルの客室稼働率はパリとブリュッセルのみで低下したが、直近ではロンドンのホテルにも影響が及んでいる。
ベルギーの首都ブリュッセルで起きたテロ事件で、化学物質をテロリストの手に渡らないようにするため構築された取り締まり体制にほころびがあったことが露呈した。
紛争や貧困に苦しむ中東やアフリカから欧州への難民の流入が数十万人規模に膨らんでいる。
フィンランド人のハッリ・ ベイボさん(46)は27日、ブリュッセル中央駅の売店に入り、テロの犠牲者を追悼する広場でささげるためのベルギー国旗を購入した。
ギリシャの人里離れた町にある荒れた駅舎の中の小さなバーが今、マケドニアとの国境で足止めされている難民たちの拠り所になっている。
ベルギーの首都ブリュッセルで発生した連続テロは、4カ月前に仏パリから発せられた警告をさらに強めるメッセージとして世界に伝わることになった。
欧州で相次ぐテロの脅威は、パスポートなしでの国境通過を可能にしているシェンゲン協定に一層の圧力を加えている。
ブリュッセルの自爆テロ実行犯の1人が昨夏、トルコ当局に身柄を拘束されたが、ベルギー当局がテロ組織のつながりを確認できなかったため国外追放されていたことが分かった。
「イスラム国」の欧州での細胞の主要メンバーが、ブリュッセルの連続爆破テロと昨年のパリ同時テロに深く関わっていたとの見方が強まっている。
ブリュッセルのイスラム地区「モレンベーク」は、欧州の事実上の首都での市民統合の失敗を象徴している。18日にはパリ同時テロ容疑者の一人がここで逮捕された。
ブリュッセルで起きた連続爆破テロは、「イスラム国」が従来表明してきた欧米諸国の首都を攻撃するという戦略を追求していることを示している。
ブリュッセルの空港で起きた爆発は、世界の航空業界に空港の安全性をめぐる懸念を再燃させた。
ブリュッセルの国際空港と欧州連合(EU)本部に近い地下鉄駅で22日朝に発生した爆発の容疑者の1人は依然逃走中という。この事件では30人以上が死亡した。
欧州連合(EU)首脳陣は18日、ギリシャに入った不法難民の強制送還を週末から実施することでトルコと正式合意した。
英国が欧州連合からの離脱の是非を問う国民投票を今年6月23日に実施へ。
ドイツのメルケル首相は、州議会選挙で反移民政党に躍進を許したものの、難民流入を防ぐための国境閉鎖を引き続き拒否する姿勢を鮮明にした。
大量に流入する難民・移民への対応で手一杯のドイツ当局は今、新たな問題に直面している。欧州を起点とする「犯罪ツーリズム」だ。
ルヴァン島の住人は服を着ると圧迫された気がすると信じている。肉体をあいまいにし、美しさを損ない、ズボンやスカート、シャツの袖で人間の姿が破壊されるからだ。
難民問題が争点となったドイツ州議会選挙では、メルケル首相に厳しい審判が下された。一方、新興政党「ドイツのための選択肢」が歴史的な躍進を果たした。