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WordPress の引越し
目次
WordPressの引越し
自分のサーバー内でWordPressを移動する必要があるときがあります。また、あるサーバーから別のサーバーへとWordPressを移動する必要があるときもあります。インストールし直す必要はありません。WordPressは、これらすべての状況を取り扱う十分な柔軟性があります。
ドメイン名とURLを変更しないとき
あなたのWordPressのホームとサイトのURLを変更せずにドメインを移動することはとても単純で、大抵の場合、ファイルの移動で済みます。
- データベースとURLが同じままの場合、自分のファイルとデータベースをコピーするだけで移動できます。
- データベース名やユーザーが変わる場合、正しい値にするためにwp-config.php の編集を行ってください。
- 切り替え前にテストしたい場合、(phpMyAdmin等を通じて)データベースのテーブル「wp_options」の「siteurl」と「home」を一時的に変更する必要があります。
あなたが何らかの(パーマリンクの)書き換えセットアップを行っているならば、.htaccessを無効にし、それを有効にするときにはパーマリンクを設定し直す必要があります。
同じドメインのまま新しいサーバーに変更しようとしている場合、必要な作業は、wp-config.phpを新しいデータベース/ユーザー情報に書き換え、すべてそのまま新しいサーバーへとアップロードすることだけです。
ドメイン名またはURLを変更するとき
あなたのドメイン名またはURLを変更するとき -例: http://example.com/blog から http://example.com 、あるいは http://example.com から http://example.net - 更に心配があります。ファイルやデータベースは移動できます。しかしながら以前のドメイン名や場所への参照がデータベース上に残るでしょう。そして、それがリンクやテーマ表示の問題を引き起こすことがあります。
あなたがURLを変更するためにデータベース全体で検索と置換を実行すると、データシリアライゼーション(変換)で問題を引き起こすことがあります。テーマやウィジェットの中にはURLの長さを示す値を含むものがあるためです。これが変わると壊れます。このようなシリアライゼーション問題を解決する2つの選択肢があります。
- wp_posts テーブル上での検索と置換だけ実行。
- 全データを安全に変更するため、 WordPressデータベース用検索と置換スクリプト を使用(開発者の方は、この選択肢を使用しましょう。下記の15ステップの手続きとは対照的に1ステップの処理です)。
存在するサーバー上で
WordPressファイルをサーバー上のある場所から別の場所へ移動すること-例えばそのURLを変更すること-には特別な注意が必要です。WordPressを独自のフォルダに移動したいが、あなたのドメインのルートから実行したいならば、WordPress を専用ディレクトリに配置するの詳細な説明を読んでください。
WordPressサイトを同一サーバー上の新しい場所に移動するための段階的な作業説明を、以下に記します。
- 次の2つの選択肢の内の1つを使って新しい場所を作成します:
- WordPressコアファイルを新しいディレクトリに移動する予定ならば、新しいディレクトリを作成ください。
- WordPressをあなたのルートディレクトリに移動したいならば、index.html、.htaccess、や上書きされるかもしれない他のファイルのすべてがバックアップ・移動されていて、ルートディレクトリに新しいWordPressファイルの準備が整っていることを確認ください。
- あなたのブログにログインください。
- 管理画面 > 設定 > 一般 画面に移動ください。
- WordPress アドレス(URL)欄:アドレスをあなたのメインのWordPressコアファイルの新しい場所に変更ください。
- サイトアドレス(URL)欄:アドレスを新しい場所に変更ください。これは、対象のWordPress(あなたの公開サイトの)アドレス(URL)と一致しなければなりません。
- 変更を保存をクリックください。
- (あなたのブログをここで開いたり見たりしようとしてはいけません!)
- あなたのWordPressコアファイルを新しい場所に移動ください。これは、http://example.com/wordpressのような元のディレクトリと、そのすべてのサブディレクトリで見付かるファイルを含みます。これを新しい場所に移動するのです。
- さあ、yourdomain.com/wp-adminに行って、あなたのサイトを開いてみましょう。※yourdomain.com/wp-login.phpに行く必要があるかもしれません。
- パーマリンクを使っている場合、管理画面 > 設定 > パーマリンク設定 画面を開き、.htaccessファイルのパーマリンク構造を更新ください。この.htaccessファイルは、メインのindex.phpファイルと同じディレクトリに置かなければなりません。
- 存在する画像/メディアのリンクは古いフォルダへの参照になっていて、新しい場所に更新しなければなりません。あなたはこれを Velvet Blues Update URLs プラグインで行うことができます。または 検索と置換 ツールで行えます。またはあなたのSQLデータベースで手動で行えます。
- ご使用のISPによっては、パーミッション設定が変わっている場合があります。パーミッション設定が「0000」になっているすべてのファイルを見付けて、「0644」に戻してください。
- あなたのテーマがメニューを維持している場合、あなたのホームページのリンクには、組み込まれていた古いサブディレクトリがまだ含まれているかもしれません。外観メニューに行き、それらを更新ください。
- ときには、あなたのサーバーを再起動すべきかもしれません。さもなければ、あなたのサーバーはエラーを返すかもしれません。(MAMPソフトウェア(Mac)で起こります。)
ファイル移動「前」にURLの場所を設定することが重要です。
場所を変更し忘れた場合
URL変更前に誤ってファイルを移動してしまった場合:2つの選択肢があります。
- 元々/path/to/old/にファイルがあり、あなたがURL変更前にそれらを/path/to/newに移動したと仮定してみましょう。これを直す方法は /path/to/old/のシンボリックリンク(Windowsユーザーには「シンボリックリンク」は「ショートカット」に相当します。)/path/to/new/を作ることです。すなわちln -s /path/to/new /path/to/oldとそれから上記の手順を続けることが基準です。
- あなたがWordPressのアドレス、ブログのアドレスを変更し忘れた場合、wordpressのインターフェースを使用してそれを変更することは不可能でしょう。しかしデータベースにアクセスすれば修正できます。あなたのブログのデータベースに行き、wp_optionsテーブルを見付けてください。このテーブルはあなたがインターフェース上で設定可能な全オプションを格納しています。WordPressアドレスとサイトアドレスは、siteurlとhome(option_nameフィールド)として格納されています。実行する必要があるのは、option_name='siteurl'またはoption_name='home'で、そのoption_valueフィールドを正確なURLに変更することだけです。
あなたが誤ってWordPressサイトURLを変更した場合
あなたがファイルを移動できないURLに誤って変更した(けれども、リダイレクト等でまだログインページにアクセス可能な)場合を仮定します。
wp-login.phpはURLの(再)設定に使用可能です。以下の行を見付けてください。
require( dirname(__FILE__) . '/wp-load.php' );
そして、その下に、以下の行を挿入ください。
//要修正: (一度データベースが更新された状態で)これらのハックの行をコメント/削除ください。
update_option('siteurl', 'http://your.domain.name/the/path' );
update_option('home', 'http://your.domain.name/the/path' );
これで完了です。正常に動作することを確認するため、あなたのサイトをテストください。この変更があなたのブログの新しいアドレスを含む場合、皆さんに新しいアドレスを周知ください。そして、閲覧者を新しい場所へと導くため、リダイレクトの指示を.htaccessファイルに付け加えることを検討ください。
サイト URL の変更でも、この過程の詳細を紹介しています。
新サーバーへの移動
あなたがWordPressを別のサーバーへと移動しようとしている場合、データのバックアップから始めましょう。これは、あなたのWordPressデータベースのバックアップも、あなたのサイト上のコアファイル、画像、プラグインや他のファイルも、すべて含みます。詳しくはWordPress のバックアップやデータベースのバックアップを参照ください。
■注:あなたが同じドメインの新しいサーバーに変更しようとしている場合、wp-config.php の編集で、あなたの新しいデータベース/ユーザー情報に更新し、すべてそのままあなたの新しいサーバーにアップロードするだけでよいです。
あなたの古いブログの稼働を構わない場合
- あなたの古いブログから、主なWordPressファイルのコピーをあなたのハードディスクへとダウンロードし、新サーバーに適するようにwp-config.php の編集を行ってください。
- あなたの古いブログへと戻り、管理画面 > 設定 > 一般 へ行き、(両方の) URLをあなたの新サイトのURLに変更ください。
- あなたのサーバーにログインし、phpMyAdminで、エクスポートからあなたのデータベースをファイルとして保存ください(けれども念のため、古いデータベースはそのままにしておいてください)。この新しいデータベースとWordPressコアファイルのコピーと編集されたwp-config.phpをあなたの新サーバーにアップロードください。これで完了です。
あなたの古いブログを稼働し続けたい場合
注意:続行する前に、あなたの古いブログのWordPressデータベースのバックアップを取ってあることを確認ください。
パートA - あなたの新しいブログの始動
- あなたのインストール済みWordPress全体をハードディスクにダウンロードください。これがあなたの古いブログのインストール物であるということを表示するよう適切にフォルダ名を付けてください。
- あなたのデータベースをダウンロードください。
- あなたの古いブログに戻り、オプションに行って、(両方の)URLをあなたの新サイトへと変更ください。
- 再度、あなたのインストール済みWordPress全体をハードディスクにダウンロードください。これがあなたの新しいブログのインストール物であるということを表示するよう適切にフォルダ名を付けてください。
- あなたのデータベースをもう一度ダウンロードください(古いダウンロード物を消さないでください)。このデータベースをあなたの新サーバーにアップロードください。あなたが同じデータベース名で、あなたの新しいサーバーのログイン認証情報が、あなたの古いサーバーと同じユーザーを作るならば、これが最も容易な方法です。
- あなたがデータベース名とユーザーのいずれか一方でも異なる内容で使用するならば(前のステップを見てください)、あなたの新しいブログがインストールされたフォルダのwp-config.php の編集を適切に行ってください。
- 新しいブログのインストールフォルダをあなたの新サイトにアップロードください。ほら、あなたの新しいブログが稼働しているはずです。
パートB - あなたの古いブログの復元
- 元のサーバー上で、あなたの古いブログのデータベースを削除ください(まずは、あなたがローカルコンピュータ上にコピーを取っておくべきということを忘れないでください)。
- あなたの古いブログのインストールフォルダーをあなたの元のサーバーにアップロードの上、現在そこにあるファイルを上書きください(そのサーバー上のインストールフォルダーを単に削除し、単純に古いブログのファイルを再度アップロードしてもいいです)。
- あなたの古いブログのデータベースをあなたのローカルコンピュータからサーバーにアップロードください。それだけです。
投稿、コメント、固定ページ、カテゴリーおよびカスタムフィールド(投稿状態、パーマリンク、ping状態)をコピーする別の手順は分かりやすいです:
- 新しいWordPressブログをインストール
- 古いブログの管理画面に行ってください。ここで、ツール > エクスポートで、著者を制限するメニューの中から「すべてのコンテンツ」を選択ください。
- エクスポートファイルをダウンロードをクリックください。
- 新しいブログでツール > インポートに行き、WordPressを選択ください。
- 表示されるページで丁度エクスポートされたファイルを選択ください。「ファイルをアップロードしてインポート」をクリックください。
- ページが表示されます。著者の割り当てで、著者を、既に存在するか新しく作成するユーザーに割り当ててください。
- Submitをクリックください。
- 最後にHave funをクリックください。
注意: 新しいブログに記事がある状態(hello worldやinfo pageのような)でこの方法を使用すると、これらは削除されません。記事は単に加えられるだけです。前の手順を使用すれば、新しいブログ中の記事は削除されます。
WordPress マルチサイトの移動
マルチサイトの移動はもう少し複雑です。データベース自体にサーバー名もフォルダーの場所も複数の参照を持っているからです。単純に同じドメイン名の新サーバーに移動するつもりならば、ちょうど伝統的なインストールを行うように、ファイルとデータベースをコピーすることができます。
その代わり、ドメイン名を変更するつもりならば、マルチサイトを移動する最高の方法は、ファイルを移動し、.htaccessとwp-config.phpを編集(マルチサイトを含むフォルダー名が変更の場合)し、それからデータベースを手動で編集ください。記録されているあなたのドメイン名をすべて検索し、随時それらを変更ください。この手順はまだ、より簡単に自動化できません。全wp_x_postsテーブルに対する検索/置換は安全です。しかしながら、 WordPressデータベース用検索と置換スクリプト を使用しないで、一括で検索/置換を適用することは避けてください。
もしあなたがマルチサイトを別フォルダーに移動するつもりならば、フォルダー名を正確に変更するためにwp_blogsの入力の編集を確認する必要があります。あなたは、全サイトの正確な変更を確実にするために、とにかくwp_siteとwp_blogsの両方を手作業で再検討すべきです。
更に手作業ですべてのwp_x_optionsテーブルを再検討し、以下の 3 項目を探して随時編集ください。
- home
- siteurl
- fileupload_url
あなたがサブドメインからサブフォルダへと移動するつもりならば、または逆の場合も同じく、.htaccessファイル、およびwp-config.phpファイル中のSUBDOMAIN_INSTALLの値を適切に調整するのをお忘れなく。
外部リソース
- The Duplicator plugin はサイト管理者がサイトを別の場所に移動するのを手助けするよう設計されています。このプラグインはデータのシリアライゼーションとbase64エンコーディングされた文字列をサポートしています。 WordPress plugins directory からもダウンロードできます。
追加情報(en)
- eduChalk:WordPressを異なるサーバー、Webアドレスに移動する方法、2部構成ビデオシリーズ
- WordPressの移動とデータベースリンクの修正方法
- WordPressサイトをダウン時間ゼロで別サーバに移動する方法
- ブログをwordpress.comから自前で用意したホスティングサービスへと移動する方法
- WordPressを新しいドメインまたはサーバーに移動
- イタリア語版記事-Versione italiana dell'articolo
- WordPressを新しいドメインまたは場所へと移動する方法
- WordPressブログまたはウェブサイトを移動する方法
- WordPressデータベースの検索と置換
- 現行のWordPressサイトをローカルのMacテスト環境へクローン化
- WordPressのデータベースのダンプ中のサイトURL置換PHPスクリプト、WPMLと同等
外部情報
事例:
- WordPressサーバ移転まとめ | 8bitodyssey.com (2007-01-22) -- ロリポップ!→ XREA+/独自ドメイン設定
- さくらレンタルからエックスサーバーに移転する方法(WordPress)【④データ移行】 | ROOM9 (2014-10-05) -- さくらインターネット→ XSERVER/独自ドメイン設定
- WordPressの移転について | XSERVERレンタルサーバー (2014-12現在) -- → XSERVER/独自ドメイン設定
関連ページ
- WordPress のバックアップ -- 保存すべきファイルやデータとその方法
- データベースのバックアップ -- 投稿やコメント等、データベースに格納されているデータの保存方法
- 用語集 » テキストエディタ
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- レンタルサーバ情報