NHKスーパーハイビジョン Super Hi-Vision リオデジャネイロオリンピックをNHKスーパーハイビジョンで!
試験放送を受信できるテレビは、まだ市販されていません。お近くのNHKの放送局でお楽しみください。
主な番組
4K制作
8K制作
試験放送をご覧いただける場所
試験放送をお楽しみいただける場所や時間、環境は各放送局によって異なります。
詳しくはお近くの放送局などにお問合せいただくか、ホームページをご覧ください。
プロモーション映像
試験放送について
スーパーハイビジョン
8月1日(月)試験放送開始
NHKは、ハイビジョンを超える4K・8Kを「スーパーハイビジョン」と総称し、その番組制作を進めてきました。
4Kはハイビジョンの4倍、8Kは16倍の画素によって超高精細映像を映し出す次世代のテレビ技術です。
きめ細かな美しい映像に加えて、聞く人を包み込む5.1チャンネルサラウンド(4K)、22.2マルチチャンネル(8K)の立体的な音響によって、その場にいるかのような圧倒的な臨場感を体験することができます。
今年8月1日、NHKはこの「スーパーハイビジョン」の技術検証と普及促進を目的に、BSで試験放送を開始します。
2018年には実用放送、そして東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には本格的に普及することを目指して、4K・8Kの番組を充実させていきます。
スーパーハイビジョンの時代が、いよいよ始まります。
スーパーハイビジョンの特長
超高精細カメラがとらえるのは、きめ細かな美しい映像です。
リオのカーニバルを彩る衣装や装飾のきらびやかさ、握りたての江戸前ずしの生きのよさ、獲物を狙う猛獣の俊敏な動き・・・。
あたかも目の前に開けた窓から実物を見ているかのような気にさせてくれます。
これがスーパーハイビジョンの超高精細映像ならではの魅力です。
テレビは画面を構成する微小な素子(画素)の一つ一つが光り、文字や動画などを描き出しています。
テレビ映像の美しさ、それは画素数がカギを握っています。現在のテレビは横1920×縦1080の画素で画面を構成していますが、4Kテレビは、横3840×縦2160、8Kテレビは横7680×縦4320。それぞれ横方向の画素数がほぼ4000と8000になることから4K、8Kと呼んでいます。
スーパーハイビジョンは、これまでのハイビジョンをはるかに超える画素数で、超高精細な映像を映し出します。
超高精細映像とともに、音を極めたのもスーパーハイビジョンです。
包み込まれるような立体的な迫力のある音で、コンサートホールや劇場の特等席に座っているかのような、あるいは、あまたの生命が息づく大自然の真ん中にたたずんでいるかのような臨場感を体験できます。
それが、4Kの5.1チャンネルサラウンド、8Kの22.2マルチチャンネル音響です。
4Kでは、映像の各シーンにマッチした臨場感を味わえる“5.1チャンネルサラウンド”をお楽しみいただけます。8Kの音響システムは、さらに多くのスピーカーを配置します。
天井面の上層(9ch)、聞く人の高さの中層(10ch)、床面の下層(3ch)、あわせて3層22チャンネルからなる3次元音響に、重低音専用チャンネル(0.2ch)を組み合わせた22.2マルチチャンネル音響です。
これにより全方向からの音を再現することで、大画面の超高精細映像とともに、まさにその場にいるかのような臨場感や迫力を体感することができます。
スーパーハイビジョンの色と光の表現は、さらに進化しつつあります。
例えば、秋の京都を彩る紅葉。赤や黄色の繊細なグラデーションに加えて、光と影が織りなす明暗の差が息をのむ絶景を演出します。
また青森のねぶた祭でも、あざやかに彩られた光の像が闇夜に浮かび上がります。
こうしたあざやかな色彩と光の輝きを、これまでのハイビジョン以上に見た目に忠実に再現し、立体感あふれる映像として表現するのが、スーパーハイビジョンの最先端の技術「広色域」と「ハイダイナミックレンジ(HDR)」です。
※広色域とHDRで制作する番組を、今後増やしていく予定です。
「広色域」は、色の表現範囲が広がり、私たちの周りにあるほぼ全ての物を本来の色で再現することができます。
この図の色付けした部分は、人間が見ることのできる色の範囲(色域)を表しています。
従来のハイビジョンでは表現できる色の範囲が狭いため(黒い三角形)、再現できない色がありました。
一方、スーパーハイビジョンは色の表現範囲を広げた「広色域」(白い三角形)の技術によって、より自然であざやかな色彩を再現することができます。
HDRは、表現できる明暗の幅が広がり、これまでは表現が難しかった“日陰とひなたの明暗差が大きいシーン”、“ガラスや金属に反射した光”などをより忠実に再現することができます。
関連イベント
2016年
- 8月6日(土)~14日(日)
- 大阪 リオデジャネイロオリンピック 8Kパブリックビューイング (事前申込or入場自由)
- 8月6日(土)~22日(月)
- 東京 リオデジャネイロオリンピック 8Kパブリックビューイング (事前申込or入場自由)
FAQ
試験放送について
- Q.試験放送は、どこで視聴できますか?
- A.全国のNHK放送局に配備した専用の8Kテレビで視聴できます。視聴できる場所や時間などは局によって異なる場合がありますので、各局にお問合せいただくか、ホームページをご覧ください。
- Q.試験放送は、家では見られないのですか?
- A.試験放送を受信できるテレビはまだ市販されていないため、一般のご家庭などではご覧いただけません。将来、メーカーから市販されると期待される4K・8Kチューナーなどを追加することでご覧いただけるようになります。
- Q.試験放送では、どのような番組が放送されますか?
- A.ドラマ、自然、歴史、美術、紀行、スポーツ、伝統芸能、音楽、エンターテインメントなど多彩な番組を放送します。独自番組のほかに、通常のハイビジョンで放送した人気番組の超高精細版も放送します。なお8月はリオ五輪を中心にした特別編成です。
- Q.試験放送は8Kで行うと聞きましたが、4K制作の番組はどうなりますか?
- A.4K制作の番組は8Kに変換して放送します。また一部、4Kのままで放送する時間帯もあります。詳しい時間などはHPなどでお知らせします。
- Q.試験放送では、字幕放送や解説放送は行いますか?
- A.一部の番組で行う予定です。
- Q.試験放送では、EPG(電子番組表)はありますか?
- A.EPGはありますが、ご覧頂けるのはNHK各放送局に配備した専用の8Kテレビのみです。一般のテレビで試験放送のEPGはご覧いただけません。
- Q.試験放送では、データ放送やハイブリッドキャストはありますか?
- A.データ放送はありませんが、インターネットを経由したハイブリッドキャストでは、放送中の番組名、放送予定、主な番組の紹介、試験放送や4K・8Kの紹介などを掲載する予定です。NHK各放送局に配備した専用の8Kテレビで体験いただけます。
- Q.試験放送は、いつからいつまで行いますか?
- A.今年8月1日から2018年の実用放送が始まるまでです。実用放送は2018年末までに始まることが予定されています。
- Q.試験放送の後はどうなりますか?
- A.2015年7月に総務省が公表した「4K・8K放送のロードマップ」で、国の4K・8K放送のスケジュールが示されています。その中では「2018年にBS及び110度CSで4K・8K実用放送を開始すること」、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年には、4K・8K放送が普及し、多くの視聴者が市販のテレビで4K・8K番組を楽しんでいること」が目標として示されています。NHKはこの目標をふまえて、国や民放などと連携しながら準備を進めています。


